約 2,471,291 件
https://w.atwiki.jp/oreimoportable/pages/22.html
だまれキモオタ連中 - 死ね 2012-10-06 16 53 53 なんか一ヶ月ぐらいたつけど、攻略全然充実してないね - 名無しさん 2011-02-20 21 52 20 だな。他にいいサイトないかね? - 名無しさん 2011-02-23 19 23 19 最高 - 名無しさん 2011-02-11 05 43 33 おもろいよこれ - 名無しさん 2011-02-05 15 45 04 俺の妹が - 名無しさん 2011-02-01 21 12 05 メニュー - 名無しさん 2011-01-30 15 54 40 妹めいかぁだけほしい - 名無しさん 2010-12-21 23 48 43 っl, - 名無しさん 2010-12-19 00 11 00
https://w.atwiki.jp/actors/pages/8391.html
スキップ・サダスをお気に入りに追加 スキップ・サダスのリンク #blogsearch2 スキップ・サダスとは スキップ・サダスの72%は歌で出来ています。スキップ・サダスの18%は努力で出来ています。スキップ・サダスの7%は食塩で出来ています。スキップ・サダスの2%は野望で出来ています。スキップ・サダスの1%は汗と涙(化合物)で出来ています。 スキップ・サダス@ウィキペディア スキップ・サダス スキップ・サダスの報道 gnewプラグインエラー「スキップ・サダス」は見つからないか、接続エラーです。 冬のソナタ またでるよ 冬のソナタ 韓国KBSノーカット完全版 DVD BOX(初回限定 豪華フォトブックレット&スペシャル特典ディスク付) 本当に長い間、待たせてごめんなさい。「冬のソナタ」韓国KBSノーカット完全版をいよいよお届けします。 映像は韓国KBSのオリジナルそのままに、音楽に関してもユン・ソクホ監督が想いを込めて監修し、一部楽曲を変更しました。初回限定特典にはぺ・ヨンジュン 独占インタビュー/ユン・ソクホ監督&田中美里の対談スペシャルDVDの他、DVDオリジナルポストカード、シリアルNo付 豪華フォトブックレット(20P)を封入しております。 今までの日本用編集版よりも約166分長いノーカット映像(本編後のエンドロールも収録!)に加えて、映像特典の【スペシャル短編集】には、ペ・ヨンジュンのスノーボードシーンの撮影風景も収録しています。 【ここが違う!8つのポイント】 ◆今までの日本用編集版よりも約166分長いノーカット映像(本編後のエンドロールも収録!) ◆ファン待望の「ダンシング・クィーン」「白い恋人たち」をついに収録。 ◆日本語吹替を再収録。萩原聖人さん、田中美里さんが担当、その他主要人物もなつかしいあの声で。 ◆本編は日本語字幕に加えて韓国語字幕も収録 ◆一部変更した楽曲をユン・ソクホ監督が想いを込めて監修!(一部BGMはオリジナル版より変更されています) ◆<初回限定特典1>スペシャルDVD:★ぺ・ヨンジュン 独占インタビュー/★ユン・ソクホ監督&田中美里の対談 ◆<初回限定特典2>豪華フォトブックレット:シリアルNo付(20p) ◆<初回限定特典3>DVDオリジナルポストカード3枚 スキップ・サダスのキャッシュ 使い方 サイト名 URL スキップ・サダスの掲示板 名前(HN) カキコミ すべてのコメントを見る ページ先頭へ スキップ・サダス このページについて このページはスキップ・サダスのインターネット上の情報を集めたリンク集のようなものです。ブックマークしておけば、日々更新されるスキップ・サダスに関連する最新情報にアクセスすることができます。 情報収集はプログラムで行っているため、名前が同じであるが異なるカテゴリーの情報が掲載される場合があります。ご了承ください。 リンク先の内容を保証するものではありません。ご自身の責任でクリックしてください。
https://w.atwiki.jp/psp_oreimop2/pages/37.html
フローチャート 攻略メモ フローチャート 共通パート 攻略メモ 【40 俺の妹が土産を貰わないわけがない】(上) ◆全キャラTureEND達成 ●ORE 63 思い出のアルバム ◆19 ご当地メルルをSET →【41 俺の妹が風呂に入っているわけがない】へ ◆スルー →【40 俺の妹が土産を貰わないわけがない】(下)へ 【41 俺の妹が風呂に入っているわけがない】 ●CG 7 桐乃と遭遇!? →【40 俺の妹が土産を貰わないわけがない】(下)へ 【40 俺の妹が土産を貰わないわけがない】(下) ■桐乃2SHOT □□××□※(4問目が×でBADとでるが、弾幕は正解になっている) ◆19 ご当地メルルをSET ※ご当地メルルゴミ箱フラグ ◆スルー 【42 俺の部屋でデジャ・ヴュを見るわけがない】 ◆63 思い出のアルバムをSET → 【166 if・兄と妹の事情編】へ ◆スルー ■桐乃2SHOT □□×□ 【43 俺の妹がオタク趣味を否定するわけがない】 ◆メルルをゴミ箱に捨ててない ◆19 ご当地メルルをSET ※ご当地メルルゴミ箱フラグ ◆スルー ■桐乃2SHOT □□×□ ■桐乃2SHOT ×□×□ ◆成功 ◆13 ノートパソコン →【44 俺の妹でハァハァするわけがない】へ ◆スルー →【45 俺の妹が記憶喪失】へ ◆失敗 →【45 俺の妹が記憶喪失】へ 【44 俺の妹でハァハァするわけがない】 ●CG 9 水着ショット発見 【45 俺の妹が記憶喪失】 ◆ハァハァした →【46 俺の妹が他人行儀なわけない】 ◆してない →【47 俺の妹が無視するはず……あるよな】へ 【46 俺の妹が他人行儀なわけない】 ●ORE 21 他人行儀 【47 俺の妹が無視するはず……あるよな】 ◆12 電波ソングをSET ■桐乃2SHOT □××□× ◆スルー 【48 俺の妹が自分を疑うわけがない】 【49 俺の親父が鈍感なわけがない】 ◆21 他人行儀をSET ●ORE 22 兄だろ? ■桐乃2SHOT □□ 【50 俺の妹がこの本で感動しないわけがない】 ◆好感度が高い →【51 俺の妹がこの本で感動しないわけがないG】を経由 ●CG 85 妹都市読んで泣く桐乃 →【52 田村麻奈実に相談せずにはいられない】へ 【51 俺の妹がこの本で感動しないわけがないG】 【52 田村麻奈実に相談せずにはいられない】 ◆21 他人行儀 ●ORE 23 本当に大切な人 ◆22 兄だろ? ●ORE 24 本当のお兄ちゃん ◆スルー 【53 俺の妹に手助けしないわけがない】(上) ■桐乃2SHOT ×□□□ ●CG 82 水着ショット発見 ◆2 大会の賞品をSET ●CG 11 3人で仲良く ●ORE 25 どこかおかしい ◆25 どこかおかしいをSET ●ORE 26 ずっとずっと好きだったよ →【53 俺の妹に手助けしないわけがない】(下)へ ◆スルー →【53 俺の妹に手助けしないわけがない】(中)へ 【53 俺の妹に手助けしないわけがない】(中) 【53 俺の妹に手助けしないわけがない】(下) ●ORE 27 あたしの友達 ■桐乃2SHOT □□□□□ ◆ご当地メルルをゴミ箱に捨てた →【54 俺の妹は友達を大事にしないわけがない】へ ◆捨ててない →【55 俺の妹を完全に理解できるわけがない】へ 【54 俺の妹は友達を大事にしないわけがない】 ●CG 14 ご当地メルル探索 【55 俺の妹を完全に理解できるわけがない】 ●ORE 28 本物の桐乃 ●CG 15 桐乃の本心 【56 俺の妹が親友の話を聞かないわけがない】 ◆好感度が高い →【57 俺の妹が親友の話を聞かないわけがないG】を経由 ■桐乃2SHOT □××□ ●ORE 29 新しい自分 →【58 妹の親友達が協力してくれないわけがない】へ 【57 俺の妹が親友の話を聞かないわけがないG】 【58 妹の親友達が協力してくれないわけがない】 ◆27 あたしの友達をSET ┣◆23 本当に大切な人をSET ┃┣◆28 本物の桐乃をSET ┃┃┃→ 【59 今の妹がコミケに興味をもつわけがない】へ ┃┃◆スルー ┃┃┗◆29 新しい自分をSET ┃┃ ┃→【65 俺の妹の曲で正気を保てるわけがない】へ ┃┃ ◆スルー ┃┃ →【64 俺の妹が一件落着しないわけがない】へ ┃◆スルー ┃ →【60 俺の妹とデートして嬉しいわけがない】へ ◆スルー →【60 俺の妹とデートして嬉しいわけがない】へ 【59 今の妹がコミケに興味をもつわけがない】 ●CG16 悲しい結末 【60 俺の妹とデートして嬉しいわけがない】 ●CG 18 びしょ濡れ京介 ◆好感度が高い →【61 俺の妹とデートして嬉しいわけがないG】を経由 →【62 俺の妹に最後の手段を使うしかない】へ 【61 俺の妹とデートして嬉しいわけがないG】 【62 俺の妹に最後の手段を使うしかない】 ◆11 しすしすをSET ◆12 電波ソングをSET ■桐乃2SHOT ×□□□ ◆スルー ■桐乃2SHOT ×□□□ ◆21 他人行儀をSET ┣◆23 本当に大切な人をSET ┃┣●CG 19 二人を繋ぐもの ┃┃◆26 ずっとずっと好きだったよ ┃┃┣●CG 20 記憶回復? ┃┃┃◆好感度が高い ┃┃┃┃→【63 俺の妹が無視するわけがない】へ ┃┃┃◆低い ┃┃┃ →【66 俺の妹がこんなに可愛いわけがない】へ ┃┃◆スルー ┃┃┗●CG 20 記憶回復? ┃┃ →【64 俺の妹が一件落着しないわけがない】へ ┃◆スルー ┃ ◆22 兄だろ? ┃ ┃→【65 俺の妹の曲で正気を保てるわけがない】へ ┃ ◆スルー ┃ ◆24 本当のお兄ちゃん ┃ ┃→【64 俺の妹が一件落着しないわけがない】へ ┃ ◆スルー ┃ →【65 俺の妹の曲で正気を保てるわけがない】へ ◆スルー →【65 俺の妹の曲で正気を保てるわけがない】へ 【64 俺の妹が一件落着しないわけがない】 【65 俺の妹の曲で正気を保てるわけがない】 【63 俺の妹が無視するわけがない】 ●CG 22 俺の妹がこんなに可愛いわけがない 【66 俺の妹がこんなに可愛いわけがない】 ●CG 24 お披露目ステージ ●ORE 64 俺の妹がこんなに可愛いわけがない 【166 if・兄と妹の事情編】 ●CG 15 桐乃の本心 ●CG 79 告白 ●CG 80 一緒に寝てくれない?
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/36635.html
登録日:2017/04/13 (木) 16 01 38 更新日:2024/02/25 Sun 23 36 16 所要時間:約 3 分で読めます ▽タグ一覧 2枚組 IFルート Live2D PSP もうこれが本編でいいよ ガイズウェア キャラゲー ゲーム バンダイナムコ ブロック崩し 人生相談 俺の妹がこんなに可愛いわけがない 俺妹 続編 衝撃のED 長いタイトル 「俺の妹がこんなに可愛いわけがないポータブルが続くわけがない」とは、 ライトノベル原作のアニメ「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」を題材にしたアドベンチャーゲームである。 基本的には前作「俺の妹がこんなに可愛いわけがないポータブル」の続編であり、主人公、高坂京介の視点となって会話を進めていく。 前作未プレイの為に前作のリファイン版のディスクも同梱されているという豪華セットとなっている。 このゲーム最大の特徴は前作で攻略したヒロイン達との「その後」を体験できるというものである。 原作がまだ終了していない中でこの発想はある意味凄い。 もう既に両想いである為か難易度はそれほど高くはなく、どのルートもほぼ一本道である。 これをヌルゲーとするかは人それぞれであろう。 おまけ要素として定番のブロック崩しと、京介の父、大介がヒロイン達に説教するというミニコーナーもある。 更に、本作はCGコメントが2種類ある。 ヒロイン一覧(ネタバレ注意) 高坂桐乃 ご存じ妹兼メインヒロイン。彼女のルートは前作のIFルート(義妹ルート)からの繋がりとなっている。 前作で血が繋がってないとわかったことで晴れて交際を始めた2人。本作ではそれを皆に認めてもらうために奔走する。 しかし、周囲には実の兄妹と思われたままなので、交際を認めてもらうのは至難の業。 その過酷さは「あのあやせが最初のボスキャラ」と言えばわかっていただけるだろうか。 メインヒロインルートだけありほぼ全キャラが登場するのも特徴。 黒猫(五更瑠璃) ご存じ千葉の堕天聖。デレた影響か厨二要素は薄め。 付き合いたての初々しいラブコメが見られる。二人の妹もルートでは大活躍。 また、おまけ要素として闇に堕ちた(グレてゲーセン通いしてただけだが)、闇猫ルートもある。 新垣あやせ ご存じラブリーマイエンジェルあやせたん。 付き合い始めたことで角が取れており、「ラブリーマイエンジェル」っぷりを見せてくれるが、 ふとした事でBAD直行なのは前作と同じ。 田村麻奈実 ご存じおばあちゃん系幼馴染。 基本的に付き合ってから間もない時間軸の他ルートと異なり、このルートだけは京介たちが大学に入ってから、と少し遠い未来の話となっている。 最大の特徴は麻奈実の眼鏡を取るかどうかを選べる事であり、彼女のイメージがガラッと変わってくる。 お陰でCGも眼鏡有り・無しの2種類が存在するため、ギャラリーコンプリートを目指す京介くんたちのラスボスにもなりうる。 沙織・バジーナ(槇島沙織) ご存じバジーナ。本作ではいつものオタクスタイルではなく、本来の性格であるお嬢様スタイルの出番が多い。 京介と共に、突如帰国した、長年対立していた姉との和解に挑む。 今まで世話を焼いてきた桐乃と黒猫から祝福されるシーンは涙腺崩壊。 来栖加奈子 ご存じかなかなちゃん。特技はメルルのコスプレ。 自分の言動や容姿が原因で周囲に京介の恋人と認められない現実と向き合い、周囲に認めてもらうべく奮闘する。 専用EDテーマがある等結構優遇されている。 赤城瀬菜 京介の親友の妹。美少女だが腐女子。 彼女は『続くわけがない』からの追加ヒロインのため、付き合う前から話が始まる。 同じゲー研の活動を通してお互いが気になっていく二人だったが、その眼前に超絶シスコンの親友というラスボスが立ちはだかる…! まぁ、瀬菜はそんな2人でBL妄想して楽しんでましたが。 他にも黒猫の妹達や高坂家の両親等お馴染みのキャラクターの他、沙織と加奈子の姉がアニメ2期に先駆けて登場している。 以下、最大級のネタバレ、未プレイの方注意! そして、各ヒロイン達とのEDでは京介とヒロインのその後が描かれているのだが、その内容は……。 『瀬菜以外のヒロインとは結婚し、子供が生まれている』 という衝撃的な物である。後に『僕は友達が少ない』等、EDでヒロインとの間に子供が生まれているラノベ原作ADVゲームは出てきているが、 ほとんど全てのヒロインEDで子供が生まれているというのは中々に冒険していると言っていいかも知れない。 なお、桐乃は自分以外のルートでは京介とヒロインの間に生まれた、桐乃にとって姪にあたる娘を溺愛する叔母として登場するが、 加奈子ルート以外では、様々な理由で姪っ子から苦手にされていたり、邪険にされていたりする。哀れ。 ちなみに、唯一子供が生まれていない瀬菜ルートのみ結婚もしていないが、交際そのものは順調な様子。(*1) 桐乃ルート 遼介・優乃の兄妹が生まれている。夫婦ともに仕事をしており、子供には色々苦労させていることを申し訳なく思っている模様。 遼介は見た目は父親似だが、妹に偉そうに接するところは母親に似ている。ややファザコン気味。 優乃は見た目も性格も、無論隠れブラコンな所も母親似。完全に生き写しである。 ちなみに遼介には、大正時代みたいな服を着ている憧れの女性(遼介は「先生」と呼んでいる(*2))がいるらしい。 黒猫ルート 瑠璃に似た容姿の娘が生まれているのは同じだが、通ったルートによって性格はかなり異なる。 通常ルートの娘は「悠璃(ゆうり)」。大人しい性格で、母親のような厨二病要素は皆無。未来日記なる物をしたためるやや夢見がちな女の子という程度に留まっている。近々お姉ちゃんになる模様。 闇猫ルートの娘は「璃(り)乃(の)」。学生時代の母親の如く厨二病を患っており、ゴスロリ衣装に身を包み闇っぽい発言が多いが打たれ弱く泣き虫。かなりのファザコンで、実母である瑠璃と京介を取り合っている。 なお、娘たちにとっては「叔母」にあたる瑠璃の妹たちも成長した姿で登場。姉夫婦とは懇意にしているようで、日向は桐乃とも仲良くなっている様子。(日向は彼女を「キリ姉」と呼んでいる) 日向は見た目も言動もそのまま成長したような感じだが、珠希は常に和服を着ており、基本的に敬語で話す落ち着いた女性に成長している。 ちなみに珠希は、璃乃の言動から察するに、瑠璃の影響を受けすぎて一時期厨二病になっていたと思われる。今では黒歴史となっている模様。 なお、常に和服を着ていることから、珠希が桐乃ルートのEDで遼介が言うところの「先生」の可能性もある。 ちなみにスピンオフ作品「俺の後輩がこんなに可愛いわけがない」や「黒猫IF」ではこの2人の子供が双子の姉妹として同じ世界に存在している。(*3) あやせルート あやせに見た目も性格もそっくりな娘「ちとせ」が生まれている。お父さんの事は結婚したいほど大好き。 ただし、母親と違って桐乃をかなり嫌っており、授業参観にも乗り込んでくる等何かと構ってくる叔母を邪険にしている。 あやせ曰く、幼少期は構ってくれる桐乃に懐いていたそうだが、桐乃がそれなりに長く外国に行っている間にその頃のことを忘れ、 見た目が派手でやたらと父親に近い桐乃を「父親の浮気相手」のようなものと誤解し、警戒しているらしい。 250万は犠牲となったのだ……。 麻奈実ルート 双子の娘「菜緒と美緒」が生まれている。 別段性格に問題があるわけでも、家庭環境に問題があるわけでもない、ごくごく普通の一般家庭となっている。 地味だが物凄く収まりがいい雰囲気なのは幼馴染カップル故か。 沙織ルート 沙織に似た娘「朋佳(ともか)」が生まれている。沙織の娘というよりバジーナの娘と言ったほうがしっくりくるほどの高いコミュ力を5歳なのだが集合絵を見る限り母親同様長身にして備えている。 元々お嬢様である沙織のために奮闘したのか、京介はとある会社の若社長をしているとか。京介まさかの逆玉である。 なお、バジーナの象徴であったぐるぐる眼鏡の行方は不明らしい。 加奈子ルート 加奈子そっくりな容姿と、無邪気な性格を持った娘「かなみ」が生まれている。 母親がコスプレをしていたメルルの新シリーズと、よく遊んでくれる「桐乃おばちゃん」が大好き。まあ桐乃は「おばちゃん」呼ばわりされることは嫌がっているが。 加奈子は専業主婦として家事全般をこなす、家族思いな良妻賢母に成長しており、口調も落ち着いた大人の女性になっているが、思わぬ事態(娘にかつてメルルのコスプレをしていたことを知られた)にはかつての粗暴な口調になることもある。 余談だが巨乳美人に成長したブリジット(CV 茅野愛衣)の姿も拝める。どうやら、忙しい合間を縫ってちょくちょく友人夫妻やその愛娘に会いに来ているようだ。 ちなみに、前作の初回限定版付属の特別小冊子では、この京介と加奈子の家庭の様子を描いた小説が掲載されている。 なお、全CGコンプで出現する最後のCGはヒロインとその娘たちの全員集合絵。京介爆発しろ。 追記・修正は人生相談を受けてからお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 原作・アニメ版の終わりがアレだったために相対的にこちらの評価が更に上がることに… -- 名無しさん (2017-04-13 22 34 36) 実はディスクの数字が逆になっているミスが・・・最初焦った -- 名無しさん (2017-04-13 23 32 13) ↑ あれは初期生産版だけで次の出荷時には修正されてる。 -- 名無しさん (2017-04-14 00 14 43) ブロック崩しはまどマギとのコラボだったな、あやせはさやかの方が合っている気もするがまさかQBだった -- 名無しさん (2017-04-14 00 45 03) 加奈子の短編のために買ったようなものだがゲーム自体もファンゲームだけじゃなくなかなか攻めたものだったしおもしろかったな -- 名無しさん (2017-04-14 08 26 19) たしか一部ストーリーは原作者監修だったはず。 まあ、本編は桐乃との関係を編集と揉めてたって話もあるから原作者がちゃんとした桐乃をやりたかったって話もあるけど。 -- 名無しさん (2017-04-14 11 32 08) 大介おじいちゃんは孫を溺愛してるに違いない -- 名無しさん (2017-04-14 19 05 47) 隠しで珠希ちゃん腹ボテENDもあったな、ごっこ遊びだったけど -- 名無しさん (2017-04-14 21 03 58) 噂で聞いたんだが加奈子が砂浜に首下埋められるスチルがあるって? -- 名無しさん (2023-10-12 23 12 41) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/kimo-sisters/pages/1075.html
295 俺の妹がこんなとびっきりに変態なわけがない sage 2010/05/21(金) 21 19 44 ID 38TWQsbR 三人で作った特製ふわふわハンバーグ(真帆奈はお皿を並べただけ)を歓談しながら完 食し、俺達は食後にアールグレイを楽しんでいた。 「おにーさんって、本当にお料理上手ですよね。毎日こんなに美味しいご飯が食べられる 真帆奈が羨ましいです」 「エヘヘ、いいでしょー。しかも隠し味には、真帆奈へのお兄ちゃんの愛情がたーっぷり と入ってるんだよ」 そんな得たいの知れない物を入れたつもりはない。 「べつにたいしたことないよ。麗ちゃんの方が、俺なんかより料理は上手いと思うよ」 玉葱を素早く微塵切りにして手際よく炒めていく手捌きや、熟練した技術が必要な肉の 焼き方など、麗ちゃんの腕前はいつもながら見事なものだった。 つーか麗ちゃん、また腕を上げたな。 「そんなことないですよ。あんな美味しいハンバーグ、私一人では絶対に作れませんよ」 「いやいや、ちょっとしたレシピの問題だから。麗ちゃんの料理の腕だったら、もっと美 味しいハンバーグが作れるよ。もういつでもお嫁にいけるレベルだと思うよ」 「あらっ、本当ですか。ふふっ、だったらおにーさんがお嫁に貰ってくれますか?」 中学生とは思えない艶っぽい声色で、麗ちゃんが爆弾発言。 ブブーと紅茶を吹き出す真帆奈。 「いいよ。麗ちゃんがお嫁に来てくれるんだったら大歓迎だよ。うちには一人だけうるさ いのがいるけど気にしないでね」 「ふふっ、これで真帆奈は私の妹になるのね」 「ならないもんならないもん! 真帆奈はお兄ちゃんだけの妹なんだからー! お兄ちゃ ん、大切な妹の目の前で麗ちゃんを誘惑するのはいい加減にやめて!」 お約束どおり、ガーと真帆奈が噛み付いてくる。 そんなんだからいいようにからかわれるんだよ。 「ごめんね、真帆奈。私とおにーさんは、もう将来を誓い合っちゃったから……」 「しょ、将来を誓い合った!? 真帆奈という可愛い妹がありながら、な、なんてこと を!? そんな犯罪的なことは、お天道様許しても真帆奈はぜーったいに許さないんだ よ!」 「お前は今までなに聞いてたんだよ。そんなもんしてるわけないだろ」 「えっ!? そ、そうなの?」 「ふふっ、ごめんね真帆奈」 「うー、なんでそんなにいじわるなことばっかりするの!」 「なんでもかんでも信じるお前が悪い」 砂糖をたっぷりと入れたアールグレイを啜った。 心地よい爽やかな香りと、気品溢れる芳醇な甘さが口内で拡がった。 「あっ、そういえば五月会のことなんだけど、二人はどこか行きたいところある?」 「もう五月なんですね。今年もみんなで行くんですか?」 「雫と光は大丈夫って言ってたよ。麗ちゃんも行けるんだろ?」 「もちろん大丈夫ですよ。おにーさんの行くところだったら、私はどこへでもお供します よ」 時々この娘がどこまで本気なのかわからなくなるよな。 「真帆奈はどこか行きたいところないのか?」 「うー……」 真帆奈はプクーっと頬を膨らませ、拗ねてる真っ最中だった。 「おーい、真帆奈さーん、聞いてるー?」 膨らんだホッペをつんつんと突つきながら聞いてみる。 「うー……」 子猫が唸る。 アレをやってくれないと絶対に機嫌を直さないぞ、という固い意思表示だった。 しょうがない奴だな……。 296 俺の妹がこんなとびっきりに変態なわけがない sage 2010/05/21(金) 21 20 35 ID 38TWQsbR 真帆奈の頭をナデナデしてやった。柔らかい黒髪は、本物の絹のようにすべすべで優し い手触りだった。 「エヘヘ……」 途端に真帆奈の顔が破顔した。 もう機嫌が直った。山の天気のような奴だな。 麗ちゃんは、そんな光景を母性溢れる眼差しで見詰めていた。 「真帆奈はねー。うーん、お兄ちゃんと一緒ならどこでもいいや」 もっと自主性を持って貰いたいんだけどな。最近の子供は、まったく……。 「去年はどこに行ったんだったかな? えーっと、確か……」 「遊園地に行ったんじゃなかったんですか?」 「そうだよー。お兄ちゃんと一緒にお化け屋敷に入ったの真帆奈覚えてるもん」 「ああ、そうだったな。それだったら今年は……いっそのこと温泉にでも行ってみよう か? なんだったら一泊してもいいし」 「温泉いいですね。私、みんなと一緒に行ってみたいです」 「真帆奈も温泉行きた~い。それでねー、お兄ちゃんと一緒に温泉入って身体の洗いっこ するの。お兄ちゃんったら、最近ぜんぜん真帆奈と一緒にお風呂に入ってくれないんだも ん。昔は毎日一緒に入ってたのにー」 「私も一緒に入ってましたよね、オ、フ、ロ」 「それって子供の頃の話でしょ!」 まだ真帆奈と麗ちゃんが小学生だった頃の話だ。麗ちゃんは、その頃からすでに今の真 帆奈くらいの胸の大きさだったんだけどな……。流石にこれはマズイと思ったよ。 「でもでも、恥ずかしがるお兄ちゃんも可愛いよ。温泉行ったら真帆奈がお兄ちゃんの身 体を隅々まで洗ってあげるね。エヘヘ……」 「……」 あんまり深く考えずに適当に言ってみただけだったんだが、二人の食い付きはかなりい いようだ。 「じゃあ雫に話しとくよ。でも、あの二人は一泊するの大丈夫かな?」 「雫さんも光君も部活頑張ってますからね」 「雫ちゃんと光ちゃんが泊まるのだめだったら、私達三人だけで泊まればいいよ」 児玉姉弟は日帰りか……、それはちょっと可愛そうな話だな。よしっ、後で雫にメール でもしとくかな。 「あらっ、もうこんな時間。私そろそろ帰りますね」 ストレートのアールグレイを飲みきった麗ちゃんは、悠然と立ち上がった。 「えー、麗ちゃんもう帰っちゃうの」 「うん。また遊びに来るからね」 なんだかんだでこの二人、本物の姉妹みたいに仲いいよな。いいコンビだ。麗ちゃんみ たいなしっかりした娘が、見かけ意外はパッパラパーの妹のそばにいてくれるのは、正直 兄としては大変にありがたい。 「家まで送ろうか?」 「ふふっ、すぐそこなんですから大丈夫ですよ」 麗ちゃんの家は、ここから歩いて三分もかからない。 「そっか、じゃあ気を付けて帰ってね」 「はい。今日は本当にご馳走様でした」 「麗ちゃん、またねー」 俺と真帆奈は、玄関まで麗ちゃんをお見送りする。 で、また一悶着が……。 「こんなに素敵な夕飯をご馳走になったんだから、おにーさんにはなにかお礼をしないと いけませんね」 「えっ、そんなのべつにいいよ」 「いーえ、それでは私の気が済みません」 297 俺の妹がこんなとびっきりに変態なわけがない sage 2010/05/21(金) 21 21 25 ID 38TWQsbR 人差し指を唇に当て、なにかよからぬ悪巧みの麗ちゃん。 もの凄く嫌な予感がするな。 「そうだ」 麗ちゃんが、ちょいちょいと手招きしてくる はっきり言って聞きたくないな。 「今度、真帆奈に内緒で私の胸を触り放題にしますね。おにーさんなら特別に直でもしい いですよ。ふふっ」 やっぱりな……。 「麗ちゃん、だめだよー! 真帆奈に内緒でお兄ちゃんにそんなことさせたら、ぜーった いにだめなんだからね!」 「あらっ、それなら内緒じゃなければいいのかしら?」 「内緒じゃなくてもだめなの! お兄ちゃんは、真帆奈のおっぱいだけで滾った欲望を満 足させてるんだからー!」 「あらっ、そうだったんですかおにーさん。それは残念です。ふふっ」 もうどうにでもして頂戴。 「はいはい。麗ちゃん、早く帰らないと遅くなるよ」 「それではおじゃましました。真帆奈も、またね」 ペコリと頭を下げた麗ちゃんは、先が尖った尻尾をフリフリしながらご機嫌に帰った。 「うー!」 で、うちの妹様は大変にご機嫌ナナメの様子だ。 「なに?」 「前々からずーっと思ってたんだけど、お兄ちゃんと麗ちゃんって、仲がよすぎるって真 帆奈は思うの……」 ぶーたれながら真帆奈が言った。 仲がいいというか、あれは遊ばれてるって感じだけどな。高校生を簡単に手玉に取ると は、末恐ろしい娘だ。 「そうかなー、普通じゃないの?」 「普通じゃないよー! 真帆奈よりも麗ちゃんの方がホントの妹みたいだったもん!」 麗ちゃんみたいな妹がいたら、お前とはべつの意味で大変だな。 「なにが言いたいのかよくわからんけど、妹はお前だけで十分だよ」 「ええっ!! そ、それは本気で言ってるの、お兄ちゃん!?」 「嘘ついても仕方ないだろ」 「ホントに妹は真帆奈だけでいんだよね! ぜーったいに他所で真帆奈以外の妹を作った りしないよね!」 どうやって俺が他所で妹を作るんだよ! そんなことは親父とお袋に言ってくれよ! 「作らねーよ! つーか、なんでお前はそんなに妹にこだわるんだよ」 「そ~れ~は~、お兄ちゃんと妹の関係は、絶対不可侵の神聖な関係だからなんだよ」 さっぱり意味がわからん。もう付き合いきれんよ。さて、風呂でも沸かそうかな。 「あー! せっかく真帆奈がいいこと言ってるのに、なんで無視して行っちゃうの!」 「馬鹿なことばっかり言ってないで、風呂沸いたら先に入れよ」 「うー!」 真帆奈の子猫のような唸り声を後にして、俺はバスルームへと向かった。 風呂を沸かして夕飯の後片付けをしたら、俺のささやかなプライベートタイムが始まる。 いちいち学校であったことを報告してくる真帆奈は風呂に入ったので、暫くの間は静かだ ろう。この時間を有意義に使うことにしよう。 自分の部屋に行きパソコンを起動。鞄の中から今朝入手したDVDを取り出した。 別に疚しいことをするつもりなんかないんだからね! ただ折角黒木にコピーして貰っ たんだから、中身ぐらいはちゃんと確認しとかないと悪いしな。おっと、ちなみにゲーム やアニメを勝手にコピーして人に渡したりするのはいけないことだから、よい子のみんな は絶対に真似しちゃ駄目だぜ。キリッ。 298 俺の妹がこんなとびっきりに変態なわけがない sage 2010/05/21(金) 21 21 52 ID 38TWQsbR 全部エロゲーだったので、とりあえず全部インストールしといた。 エロゲーといっても雫みたいに馬鹿にするなよ。一般のゲームと比較しても遜色ない作 品だってかなり沢山あるのだ。まだまだ世間からは偏見が強かったりするので、市民権を 得るのは難しいだろうがな。それに、アグ○スから目の敵にされても文句が言えないよう な作品があったりするもまた事実。エロゲーとは、横に狭くて果てしなく奥が深いものな のである。 ちなみに黒木の守備範囲はことの他広い。つーか広すぎる。一人で内野と外野を守り、 投手と捕手とバッターまで兼任しているようなもんだ。萌え、泣き、笑い、陵辱、触手、 ロリ、妹、姉、熟女、寝取られ……、とあらゆるジャンルの属性を装備している。 俺なんか黒木と比べたら、まだまだファームで素振りをやってるひよっ子みたいなもの だろう。特に妹物だけは、どうしても身体が受け付けないしな。つーか、実際に妹がいた ら普通はNGだろ。更なる高みを目指し、自ら己の変態を日夜練磨する黒木には本当に頭 が下がるよ。 とりあえずゲームを起動させてみた。 「ジブリール4か……」 最近発売されたばっかりの新作ゲームだった。 これって絵は随分とおしゃれだったりするんだけど、中身は陵辱とか触手がメインなん だよね。俺はあんまりその手のジャンルが好きではないのだ。妹物ほど受け付けないわけ ではないのだが、好んでやりたいとも思えない。が、ゲームを親切でコピーしてくれた友 人は決まって次の日に、 「どうだった、おもしろかったか?」 と、子供のように純真な顔で感想を聞いてくるお約束があるので、そこでわざわざコ ピーして貰っておいて、 「いや、まだ全然やってないんだよ」 と、答えるのも大変に心苦しかったりする。 であるからして、ある程度は感想が言えるくらいゲームを進めておく必要があるのだ。 するのが嫌でもな。小市民とは、細かい気を使う哀れな生き物なのだ。 で、暫くゲームを進めてみる。 「しかし、なんだかんだ言っても、やっぱり絵は綺麗だよな……」 ゲームの内容に関しては、ググればいいのでいちいち説明はしないが、これは食後のデ ザートとして十分に使えそうだぞ……、というのが率直な感想だった。どっかのベースを 弾いてそうな黒髪ロングもいるし、普通のエッチシーンもいくつかあるようだ。俺の下半 身のもう一つの人格が、ムクムクと鎌首を擡げようとしていたその時であった。 そんな切ない事情を見透かしているかのように、携帯電話がニャーと鳴いた。 メール着信。 麗ちゃんからだった。 『今日は本当にありがとうございました。これは私からのささやかな感謝の印です。もし もこれで満足できなかった場合は、メールください?』 送付されていた画像を開けたら吃驚仰天。 「ぶーーっ!! 麗ちゃん、な、なんのつもりなのこれは!!」 おそらく脱衣所の鏡に向かって写真を撮ったのであろう。上半身がスッポンポンの麗ち ゃんが、その巨大で完熟した双子の果実を片腕だけで覆い隠し、ぱっちりと妖艶にウイン クをしている犯罪スレスレ画像だったのだ。いや、これは場合によっては完全に児童ポル ノ法違反だろう。 お風呂上がりなのだろうか、麗ちゃんのピチピチとした柔肌はほんのりと桜色に染まっ ており、髪はしっとりと濡れて色っぽく、ボヨ~ンと華奢な片腕からはみ出た下乳横乳は まさに圧巻。ムンムンのお色気が、携帯のディスプレイの向こうからでも漂ってきそうだ った。 299 俺の妹がこんなとびっきりに変態なわけがない sage 2010/05/21(金) 21 22 22 ID 38TWQsbR 「けしからん! まったく、けしからん!」 『麗ちゃん、女の子がこんなけしからん写真を男なんかに送ったら駄目だよ!』 と、ドギマギしながら説教メールを送信した。 すぐに返信が来る。 『ふふっ、おにーさんに歓んで貰えて光栄です。真帆奈には内緒ですよ?』 なんて怖い娘なの! まったく、女の子がこんなはしたないことしたら駄目なのに…… で、でも、こ、これは……エロイな。中学生がこんなにいやらしい身体をしてて本当にい いのか? つーか、もう下半身の第二人格がパオーンと大変なことになってしまったんだ けど……。 もはや、ことは一刻を争う状態。俺は黒髪ロングキャラの手ごろなシーン回想を選択す ると、自家発電に勤しむためおもむろにズボンをずり下げようとした。 その刹那、 「お兄ちゃーん、ブラッシングしてー」 と、バスタオルを頭に巻いた風呂上りの招かれざる妹が、俺のプライベートルームを急 襲してきた。 慌てて俺は脱ぎかけていたズボンを履き、エロゲーを終了させた。まさに間一髪だった。 「ま、真帆奈!! 部屋に入るときはノックしなさいって言ってるだろ!」 「あっ、ごめんなさい。エヘヘ……」 まったく反省の色なし。 危うく修行中の俺とニアミスするところだったんだぞ……。まったく、想像しただけで も身の毛がよだつじゃねーか。 「で、なんなの?」 「ブラッシングだよ、ブラッシングー」 真帆奈は、ドライヤーと愛用のブラシを手に持っている。 これで俺に髪を乾かせというのだ、うちの妹様は。 「そんなこともう自分でやりなよ。俺は忙しいんだから」 お兄ちゃんは、これからアリストテレスの形而上学についての論文を纏めないといけな いから、お前に構っている暇などないのだ。 「えー、なんでなんで。いつもしてくれてるのにー。急にそんなこと言われても真帆奈困 るよー」 そうなのだ。妹の髪を乾かすことまでもが、なぜか俺の仕事のようになってしまってい るのだ。 「お前ももう中学生なんだから、自分でできることは自分でしような」 「だめだよー。ブラッシングの時間は、真帆奈とお兄ちゃんがマリアナ海溝よりも深い兄 妹の絆を確かめ合うとっても大切な時間なんだよー」 「俺にとっては全然大切な時間じゃないよ」 むしろかなりめんどくさい。 「なんでそんなこと言うのー! お兄ちゃんは、真帆奈のことを愛してないのー!」 ワーワーと地団太を踏む真帆奈。 しかし、うるさい奴だな……。 「わかったわかった……もうやるよ。ほらっ、そこに座りな」 あんまり甘やかすのもこいつのためにならないんだろうが、俺がやらないとちゃんとド ライヤーを使って乾かさない可能性もあるしな。 女の子の髪の毛は、非常にデリケートなのだ。濡れたまま状態ので放っておくと、キ ューテクルが破損してすぐに痛んでしまう。特に真帆奈のように柔らかな髪質は、毎日の ケアが肝心なのである。 「やったー。だからお兄ちゃん好きー」 真帆奈は頭に巻いたタオルをはずし、クッションの上にペタンと女の子座りした。華奢 な背中が濡れた黒髪に覆い隠された。濡れた髪をブラシで梳くと髪が痛むので、まずはド ライヤーで乾かすことにする。真帆奈は鼻歌交じりにご機嫌なご様子。ドライヤーのスイ ッチオン。手早くやってしまいますかね。 300 俺の妹がこんなとびっきりに変態なわけがない sage 2010/05/21(金) 21 22 53 ID 38TWQsbR まぁなんだかんだ言っても、それほど真帆奈の髪を乾かすのは嫌ってわけでもないんだ けどね。これでこいつの髪が綺麗になるんだったら、なにも文句は言わないよ。よく訓練 された黒髪ロンガーとしては、痛んだ黒髪を見るほど心が痛むことはないのだ。 「お前、髪伸びたよな」 「これはね~、お兄ちゃんのために伸ばしてるんだよ」 「えっ、そうなのか……」 「そうだよ~。お兄ちゃんが髪が長い女の子が好きって言ったから、真帆奈はそれから ずーっと髪を伸ばしてるんだよ」 そんなこと真帆奈に言ったかな……。 「まぁ、伸ばすのはべつにいいんだけど、毎日きちんと手入れしないと綺麗な髪にはなら ないんだぞ」 「それはお兄ちゃんがちゃんとやってくれるから、真帆奈は安心だね」 「あのなー、俺だっていつまでもお前の面倒は見れないんだから、お前がお嫁に行ったら 自分でなんでもしないといけないんだぞ」 「真帆奈はずっとお兄ちゃんのそばにいるから平気だよー」 当たり前のようにおっしゃりやがる真帆奈。 つーか、こいつ本当に告白とかされてんのかな? まぁ確かに兄の目から見ても、見た 目はいいと思うよ。ちょっと子供っぽいけどな。でも、後二、三年もすれば、あの東郷さ んと正面から張り合えるくらいになるかもしれないな。中身の方はいつまでたっても成長 しそうにないけど……。 「お前さー、学校で告白されてるんだってな?」 「えええぇぇーっ!! ななな、なんでお兄ちゃんがそんなこと知ってるの!?」 予想外の驚き方だった。 「なんでって……聞いたから……」 「ま、まさか、麗ちゃんから!? うー、お兄ちゃんには絶対に言わないでって口止めし といたのにー!」 「いや、麗ちゃんから聞いたんじゃないよ。風邪の噂でちょっと耳にしたんだよ」 べつに深い意味はないが、あえて雫から聞いたとは言わないことにした。 「べ、べつにお兄ちゃんに隠しごとしてたわけじゃないんだよ! みんな断ってるんだし、 いちいちお兄ちゃんに報告する必要ないって思ってただけなんだよ! 本当だよ!」 「なんだ、断ってるのか?」 ちょっとだけ、ほっとした俺がいた。ほんのちょっとだけなんだからね! だいたいみ んなって……いったい何人から告白されてんだよ。 「当たり前だよー! 真帆奈がお兄ちゃん以外の男の人と付き合うわけないもん!」 「いやいや、兄妹は付き合えませんから」 「うー、またそんないじわるなこと言うし……」 まったくの正論だと思うんだけどな。 「……お兄ちゃんは、真帆奈がお兄ちゃん意外の男の人と付き合ってもいいって思ってる の……?」 「そりゃー、いずれはお前にも好きな人ができるだろうし、そうなれば付き合うことにだ ってなるだろ」 「いずれのことなんか聞いてないの! 今お兄ちゃんがどう思ってるのか真帆奈は知りた いんだよー!」 俺がどう思ってるかね……。まぁぶっちゃけ、こいつが恋人を作るのはまだまだ早いと 思うよ。べつに俺が寂しいとかそんなレベルの話じゃなくてだな。もう少し落ち着いてか らにして貰いたいってのが俺の本音だな。でないと心配で胃に穴が開いちゃうよ。 「そういうことに興味がある年頃だとは思うけど、べつに無理して付き合う必要はないん じゃないかな。まぁ、お前もそう思って断ってるんだろうけどな」 「……お、お兄ちゃん……真帆奈は感激してるよ!!」 301 俺の妹がこんなとびっきりに変態なわけがない sage 2010/05/21(金) 21 23 37 ID 38TWQsbR えっ? そんな興奮するようなこと言ったかな? 「な、なにが?」 「『お前は俺の女なんだから、他の男と付き合うなんて絶対に許さねーぞ!!』ってお兄 ちゃんは言いたいんだよね!」 「そんなこと言ってないよ! だいたいなんなのそのキャラ設定は! 俺ってそんなこと いうキャラじゃないじゃん!」 真帆奈は俺の言葉を自分に都合よく解釈する癖があるので時々困る。 「安心してお兄ちゃん、真帆奈はお兄ちゃん一筋なんだからね! 真帆奈の身体を自由に していいのはお兄ちゃんだけなんだよ!」 しかも全然聞いてないし! 「はいはい、もう馬鹿なことはいいから」 「バカなことじゃないのにー」 そんな一銭の得にもならない話をしながらも、俺は真帆奈の髪にドライヤーを当て続け ていた。これだけ長いと乾かすだけでも結構な労力なのだ。 「だいたい乾いたんじゃないかなー?」 照明に照らされた真帆奈の黒髪は、まるで鮮やかに光り輝く黒曜石のようだ。その黒曜 にブラシを入れて優しく梳いていくと、シャランと硝子のような音色が耳朶を掠めるよう な錯覚を覚えた。 「うにゃ~、これ気持ちいい~。し~あ~わ~せ~」 ほにゃー、といった感じで、真帆奈は全身を弛緩させた。 妹様に歓んで貰えて兄も幸せだよ。決して皮肉ではないよ。達観しているだけだから。 「ね~、お兄ちゃん~」 「んー?」 「お兄ちゃんは、おかしな女の子から言い寄られたりしてないよね?」 おかしな女の子がどんな女の子なのか、皆目見当がつかないよ。 「生憎そんな幸運に巡り合ったことは、生まれてから一度もないな」 いったいこの兄妹格差はなに? まさに格差社会の縮図がここに存在するな。 「ほんと~?」 「嘘なんか言っても仕方ないだろ」 「ふふっ、よかったー。女の子にはくれぐれ気を付けないとだめだよ。お兄ちゃんに言い 寄ってくる女の子は、後で必ず壺とかお墓とか買わせたりするんだからね」 「俺には詐欺師しか言い寄ってこないのかよ!」 「それから睡眠薬を無理矢理に飲まされて、その後、練炭で……うー、これ以上は真帆奈 は怖くて言えないよ!」 「殺されちゃうのかよ!」 「だ~か~ら~、真帆奈意外の女の子はみんな敵だって思わないとだめなんだよ。わかっ た、お兄ちゃん」 「なんでお前は俺がブルーになることばっかり言うんだよ!」 「真帆奈はお兄ちゃんのためを思って忠告してあげてるだけなんだよ」 どう考えてもいやがらせにしか思えん。 「もういいよ……。つーか終わったぞ」 こんな酷い仕打ちを受けながらも、妹の髪を綺麗にブラッシングし終えた。 偉い兄だろ。 「えー、もう終わり?」 「そうだよ」 「うー」 「そんな物欲しそうな目をしたって、もうやんないからね」 「わかった……。お兄ちゃんのブラッシングが気持ちよすぎて、真帆奈なんだか眠たくな っちゃったよ……」 「そっか、じゃぁ部屋に戻ってさっさと寝なさい」 302 俺の妹がこんなとびっきりに変態なわけがない sage 2010/05/21(金) 21 24 20 ID 38TWQsbR お兄ちゃんには、これから荒修行が待ってるんだからな。 「うん、そうする……」 これで漸く先程のプライベートタイムの続きかと思いきや、なんとこのお嬢様は、俺の ベットの中に潜り込みやがった。 「……」 「うにゃ~、お兄ちゃんの匂いだ~……いい匂い~……。お兄ちゃ~ん……早く来て… …」 俺は、猫のように真帆奈の首根っこを捕まえると、ポイッと部屋の外へ放り出した。そ して素早くドアを閉め、不審者が中に入ってこれないようにドアを押さえた。 「うー、なんでこんなひどいことするのー! 真帆奈をこんなにも甘い言葉でその気にさ せておいて、こんなのやるやる詐欺だよー! おにー! あくまー! ひとでなしー!」 意味不明なことをワーワーと喚きながら、ガチャガチャとドアノブを回す真帆奈。 去れ!! 暫くの間真帆奈は、一人虚しくドアと格闘していたが、漸く俺の気迫が通じたのか、 「うー!!」 と、いつもの捨て呻き声を残して自分の部屋へとすごすごと帰った。 はぁ……、なんかやることやる前に疲れちゃったな。俺も風呂に入って寝ることにしよ う……。 そんなこんなで本日も平和な一日が終わりを告げた。 おおむね乃木家の日常は、いつもこんな感じだったりする。 日常にスリルとサスペンスなんていらないよね。 やっぱり平凡が一番。 どうか明日も平和で平凡な一日になりますように。 主婦の朝は早い。 学校が休みだからといっても、兄は妹様のように暢気にいつまでも寝ていられるわけで はないのだ。 溜まった洗濯物を洗わないといけないし、家の掃除や日常用品の買出しもしなければな らない。散らかすだけ散らかして後片付けをしない人間が約一名いるので、俺が働かなけ ればこの家はあっという間に廃墟になってしまうだろう。 さいわい昨日に続いて本日も快晴なので、洗濯物がよく乾いて大変に気持ちいい。トイ レ掃除をしながらそんなささやかな小市民の幸せに浸っていると、ぐーと腹時計が鳴った。 携帯電話で時間を確かめてみると、そろそろ正午になりそうな頃合。働いていると時間が たつのが早く感じる。そろそろ真帆奈が冬眠から目覚める頃なので、昼食の準備に取り掛 ろうとしたところで、 ピンポーン。 と、インターホンが鳴った。 玄関に出ると佐川急便だった。青と白の縞々佐川ルックのやたらと元気な若い運転手か ら宅配物を受け取った。アマゾンからだった。真帆奈宛になっている。最近よく真帆奈宛 に荷物が届くのだ。いったいなにを買っているのか気にはなるのだが、兄妹とはいえプラ イバシーがあるので中身を確かめるわけにもいかず、真帆奈が起きて来たら渡そうと宅配 物をキッチンのテーブルの上に放置した。 この真帆奈宛の一つの宅配物が、後に俺達兄妹の運命を変えてしまうような重大な事件 の発端となるなんて、この時の俺は、まったく想像すらしていなかった――。
https://w.atwiki.jp/actors/pages/8393.html
スキップ・フライをお気に入りに追加 スキップ・フライのリンク #blogsearch2 スキップ・フライとは スキップ・フライの46%は魂の炎で出来ています。スキップ・フライの37%は度胸で出来ています。スキップ・フライの13%はカルシウムで出来ています。スキップ・フライの3%は蛇の抜け殻で出来ています。スキップ・フライの1%は株で出来ています。 スキップ・フライ@ウィキペディア スキップ・フライ スキップ・フライの報道 「ナイキ」最速の厚底シューズ“アルファフライ”がブランド史上最もサステナブルに - WWD JAPAN.com 初開催のショートトラックでフライとブレヴィンス勝利 フランスが男女ジュニアXCOを制す - MTB世界選手権2021 2日目 - cyclowired(シクロワイアード) E1A新東名NEOPASA岡崎に海鮮丼×海鮮フライ「漁師食堂 三河丸」が新たにオープン! - PR TIMES ソフトバンクG、チリのベターフライに出資-企業価値3億ドルと評価 - ブルームバーグ 冬のソナタ またでるよ 冬のソナタ 韓国KBSノーカット完全版 DVD BOX(初回限定 豪華フォトブックレット&スペシャル特典ディスク付) 本当に長い間、待たせてごめんなさい。「冬のソナタ」韓国KBSノーカット完全版をいよいよお届けします。 映像は韓国KBSのオリジナルそのままに、音楽に関してもユン・ソクホ監督が想いを込めて監修し、一部楽曲を変更しました。初回限定特典にはぺ・ヨンジュン 独占インタビュー/ユン・ソクホ監督&田中美里の対談スペシャルDVDの他、DVDオリジナルポストカード、シリアルNo付 豪華フォトブックレット(20P)を封入しております。 今までの日本用編集版よりも約166分長いノーカット映像(本編後のエンドロールも収録!)に加えて、映像特典の【スペシャル短編集】には、ペ・ヨンジュンのスノーボードシーンの撮影風景も収録しています。 【ここが違う!8つのポイント】 ◆今までの日本用編集版よりも約166分長いノーカット映像(本編後のエンドロールも収録!) ◆ファン待望の「ダンシング・クィーン」「白い恋人たち」をついに収録。 ◆日本語吹替を再収録。萩原聖人さん、田中美里さんが担当、その他主要人物もなつかしいあの声で。 ◆本編は日本語字幕に加えて韓国語字幕も収録 ◆一部変更した楽曲をユン・ソクホ監督が想いを込めて監修!(一部BGMはオリジナル版より変更されています) ◆<初回限定特典1>スペシャルDVD:★ぺ・ヨンジュン 独占インタビュー/★ユン・ソクホ監督&田中美里の対談 ◆<初回限定特典2>豪華フォトブックレット:シリアルNo付(20p) ◆<初回限定特典3>DVDオリジナルポストカード3枚 スキップ・フライのキャッシュ 使い方 サイト名 URL スキップ・フライの掲示板 名前(HN) カキコミ すべてのコメントを見る ページ先頭へ スキップ・フライ このページについて このページはスキップ・フライのインターネット上の情報を集めたリンク集のようなものです。ブックマークしておけば、日々更新されるスキップ・フライに関連する最新情報にアクセスすることができます。 情報収集はプログラムで行っているため、名前が同じであるが異なるカテゴリーの情報が掲載される場合があります。ご了承ください。 リンク先の内容を保証するものではありません。ご自身の責任でクリックしてください。
https://w.atwiki.jp/itmsanime/pages/1051.html
【作品名】PS2用ソフト スキップ・ビート! OP 【曲名】Blow Wind 【歌手】SMILY☆SPIKY 【ジャンル】J-Pop 【価格】¥200 □■iTMS■□ 【作品名】PS2用ソフト スキップ・ビート! ED 【曲名】タイムマシンが欲しいよ 【歌手】ゴールデンボンバー 【ジャンル】J-Pop 【価格】¥200 □■iTMS■□
https://w.atwiki.jp/actors/pages/8392.html
スキップ・ジェイムスをお気に入りに追加 スキップ・ジェイムスのリンク #blogsearch2 スキップ・ジェイムスとは スキップ・ジェイムスの92%は苦労で出来ています。スキップ・ジェイムスの4%は見栄で出来ています。スキップ・ジェイムスの3%は雪の結晶で出来ています。スキップ・ジェイムスの1%はビタミンで出来ています。 スキップ・ジェイムス@ウィキペディア スキップ・ジェイムス スキップ・ジェイムスの報道 gnewプラグインエラー「スキップ・ジェイムス」は見つからないか、接続エラーです。 冬のソナタ またでるよ 冬のソナタ 韓国KBSノーカット完全版 DVD BOX(初回限定 豪華フォトブックレット&スペシャル特典ディスク付) 本当に長い間、待たせてごめんなさい。「冬のソナタ」韓国KBSノーカット完全版をいよいよお届けします。 映像は韓国KBSのオリジナルそのままに、音楽に関してもユン・ソクホ監督が想いを込めて監修し、一部楽曲を変更しました。初回限定特典にはぺ・ヨンジュン 独占インタビュー/ユン・ソクホ監督&田中美里の対談スペシャルDVDの他、DVDオリジナルポストカード、シリアルNo付 豪華フォトブックレット(20P)を封入しております。 今までの日本用編集版よりも約166分長いノーカット映像(本編後のエンドロールも収録!)に加えて、映像特典の【スペシャル短編集】には、ペ・ヨンジュンのスノーボードシーンの撮影風景も収録しています。 【ここが違う!8つのポイント】 ◆今までの日本用編集版よりも約166分長いノーカット映像(本編後のエンドロールも収録!) ◆ファン待望の「ダンシング・クィーン」「白い恋人たち」をついに収録。 ◆日本語吹替を再収録。萩原聖人さん、田中美里さんが担当、その他主要人物もなつかしいあの声で。 ◆本編は日本語字幕に加えて韓国語字幕も収録 ◆一部変更した楽曲をユン・ソクホ監督が想いを込めて監修!(一部BGMはオリジナル版より変更されています) ◆<初回限定特典1>スペシャルDVD:★ぺ・ヨンジュン 独占インタビュー/★ユン・ソクホ監督&田中美里の対談 ◆<初回限定特典2>豪華フォトブックレット:シリアルNo付(20p) ◆<初回限定特典3>DVDオリジナルポストカード3枚 スキップ・ジェイムスのキャッシュ 使い方 サイト名 URL スキップ・ジェイムスの掲示板 名前(HN) カキコミ すべてのコメントを見る ページ先頭へ スキップ・ジェイムス このページについて このページはスキップ・ジェイムスのインターネット上の情報を集めたリンク集のようなものです。ブックマークしておけば、日々更新されるスキップ・ジェイムスに関連する最新情報にアクセスすることができます。 情報収集はプログラムで行っているため、名前が同じであるが異なるカテゴリーの情報が掲載される場合があります。ご了承ください。 リンク先の内容を保証するものではありません。ご自身の責任でクリックしてください。
https://w.atwiki.jp/kimo-sisters/pages/1074.html
280 俺の妹がこんなにとびっきりに変態なわけがない sage 2010/05/20(木) 22 44 15 ID vsgv7KBf 「おばさんがいなくなってもう半年だっけ? アンタも最近、主婦が板についてきたわ ね」 「うちは育ち盛りの妹がいるからな。色々と栄養のバランスを考えて食事を作らないとい けないんだよ」 「ふーん。アンタって昔からそういう細かいことだけは得意よね。あっ、挽肉あったわ よ」 「それはいいんだよ。肉類は商店街の方で買うから」 「なんでよ?」 「安いし、いい肉を使ってるんだよ」 「へー、そうなんだ……」 「お前も少しは料理とか覚えたらどうなの? おばさんが雫はバスケばっかりで女の子ら しいことはなんにもしないって嘆いてたぞ」 「う、うっさいわねー! 私のことはどうだっていいのよ!」 俺と雫は、自宅近くのスーパーで買い物の最中だ。正確に言うと、俺の夕飯の買い物に 雫が付き合ってくれているのだ。べつに頼んだわけじゃないんだけどなぜかこうなった。 ここで一つ説明しておこう。 先ほど雫が、「おばさんがいなくなった」と言っていたが、俺の母親はべつに死んだわ けでも失踪したわけでもない。今から一年ほど前に単身赴任した父が心配で心配で居ても 立ってもいられなくなった母は、半年ほど前に俺と真帆奈を置いて父の元へと駆けつけた のだ。うちの善人が取り柄だけの父は、れっきとした生活無能力者なのだ。半年間だけで も一人で生活できたのは奇跡に近い。 で、母がいなくなった我が家を切り盛りするのが俺というわけだ。ちなみに妹はなにも しません。つーかできない。父親の遺伝子を引き継いだせいなのか、先天的に料理や掃除 の才能が欠如しているのだ。料理を作らせれば未知の殺人兵器ができあがり、掃除をすれ ば逆に散らかるだけ。二度手間なので、もうなにもやらせないようにしている。 「つーか、雫と一緒に買い物するのも久しぶりだよな」 「お互い色々と忙しいもんね。そういえば真帆奈ちゃんとも最近会ってないなー。真帆奈 ちゃん、元気にしてる?」 「あいつはいつでも元気だよ。それだけが取り柄みたいな奴だからな」 「まーたそんなこと言って、真帆奈ちゃんに怒られるわよ」 「事実だから仕方ないよ。もう少しぐらいは女の子らしくなって欲しいんだけどな」 見かけだけは母親に似ていいんだけど、中身はいつまでたってもパッパラパーだからな。 「でも真帆奈ちゃん、学校で何人かの男の子から告白されてるらしいわよ」 「えっ、真帆奈が……!? ま、まさか??」 「アンタ知らなかったの? 真帆奈ちゃん、あんなに可愛いんだからモテて当たり前でし ょ」 いや、そんな噂はちらほら聞いたことがあるのだが、告白までされていたとは正直知ら なかったぞ。 「だって真帆奈だぞ! めちゃくちゃいい加減だぞ! 家事も料理もなんにもできないし、 朝だって一人で起きたことなんか一度もないんだからね!」 「そんなもん一緒に暮らさないとわからないでしょーが。だいたいアンタ、なんでそんな に取り乱してんのよ?」 「べ、べつに取り乱してはないだろ……」 「はっはーん。アンタねー、いい加減にシスコン卒業したらどうなのよ。真帆奈ちゃんだ って、いつまでもアンタにベッタリじゃないわよ」 「俺はシスコンじゃねーよ!」 とんでもない言いがかりだ! 真帆奈はまだまだ子供なんだから、恋人とか彼氏とかそ んな生々しい話は早すぎるって思ってるだけなんだから! 「アンタは頭の天辺から足の爪先まで正真正銘のシスコンよ。シスコンでインターハイ狙 えるくらいだわ」 281 俺の妹がこんなにとびっきりに変態なわけがない sage 2010/05/20(木) 22 45 04 ID vsgv7KBf そんなもん狙わねーよ! いったいどんな競技するんだ! 「そ、それで……真帆奈はなんて答えたんだよ?」 「さぁー、そこまでは知らないけど。ホントに真帆奈ちゃんからはなにも聞いてないわ け?」 「……」 真帆奈は、毎日俺に学校であったことなど必要外のことまでペラペラと話すのだが、告 白のことに関しては一度も聞いたことがなかった。仮にもしそんなことがあったのなら、 真っ先に俺に相談してくれると思ってたんだが……。 「妹の方に先に恋人ができちゃったりしたら、兄の威厳丸潰れよねー」 なにがそんなに楽しいのか理解に苦しむが、雫はシシシとにやけ顔で言ってきた。 実に気分が悪い。 「う、うるさい! お前だって恋人いないだろ!」 俺と同じで、恋人いない歴=年齢の癖に! 「なっ! だ、だから私のことはいいのよ、バカ涼介! だいたいアンタはねー、あんな 高嶺の花ばっかり狙ってるから、いつまでたっても彼女の一人もできないのよ!」 「はぁ? なんの話してるのかさっぱりわからんわ」 「またまた惚けちゃってさっ、フンッだ!」 「全然惚けてないっつーの。冗談抜きでなんのこっちゃわからんよ?」 「東郷さんのことよ、東郷さん! あんないやらしい目付きで毎日毎日東郷さん見てたら、 アンタいい加減に訴えられるわよ!」 告訴よ告訴! と顔を真っ赤に茹でらせ興奮する雫。 またその話かよ……。 「だから俺がいつそんないやらしい目付きで東郷さんを見たんだよ!」 東郷さんはアレだけ美人なんだから、少しぐらいは目で追ったりするようなこともある だろうけど、そんな雫が大袈裟に言うように、上から下へと舐め回すようないやらしい目 付きで見たことなんか一度もないぞ。だいたいそんなことしたら、同じクラスの同級生に 対して失礼じゃないか。 「アンタ、昔っからああいう髪が長くて清楚な感じの女の子が好きだもんねー。はんっ、 バカじゃないの! ちょっとは自分の分をわきまえなさいよ!」 確かに俺は自他共に認める黒髪ロンガーだが、なんで雫にそこまで言われなきゃいけな いんだ? だいたい場所を考えて欲しい場所を。ここは近所のスーパーの惣菜売り場なん だぞ。どこに知り合いが潜んでいるのかわかったもんじゃない。 「とりあえずだな……こんなところでこんな言い争いするのはやめにしないか……?」 「あっ!?」 雫も漸くそのことに気付いたらしく、素直に押し黙った。 ほらっ、あっちの方でどこかで見たようなおばさん達がヒソヒソやってるじゃん。変な 噂でも流されたらどうすんだよ。 かなり気まずい思いをしたので、俺と雫はさっさと買い物を済ませてこの場所から立ち 去ることにした。 で、商店街に向かう道すがら、俺は幼馴染の八つ当たり攻撃を受けることになった。 「アンタのせいで恥かいちゃったじゃないの! どうしてくれんのよ、もーっ!!」 本当に無茶苦茶言うな、この人は……。 「あのさー、お前がなにを勘違いしてるのか知らないけど、俺は東郷さんとどうにかなり たいとか、そんな大それたことなんかこれっぽっちも考えてないぞ」 まぁ、東郷さんの方から告白してきたら即効で付き合うけどな。しかし、そんな非現実 的なことが起こりうる可能性は、0.000000001%。どこぞの人型決戦兵器の起動確立並なの だ。俺はそんなにロマンチストじゃないですから。 「……嘘ね」 「嘘じゃないっつーの。お前が言うように俺だって自分の分くらいわきまえてるよ。だい たい俺なんかじゃ東郷さんとは釣り合いが取れないだろ」 282 俺の妹がこんなにとびっきりに変態なわけがない sage 2010/05/20(木) 22 45 50 ID vsgv7KBf 「……クラスの女の子の中で、結構可愛いって人気があるの知らない癖に」 雫が小声でゴニョゴニョと言っているが、よく聞き取れない。 「えっ、なに? なんて言ったの?」 「な、なにも言ってないわよ、バカッ!」 怒られた。なんでなの? 「そ、それじゃぁ……本当に東郷さんのことは……す、好きじゃないのね?」 「まぁ、好きか嫌いかで言えば好きだけど、恋愛対象かどうかと言われるとちょっと違う と思うな」 簡単に言ってしまうと、テレビの向こうのアイドルかなんかへの憧れの気持ちに近いの かもしれない。あまりにも住んでる世界が違いすぎて実感が湧かないのだ。 「ふーん、そうなんだ……わ、わかったわよ。アンタがそこまで言うんだったら信じてあ げるわよ。もう、ホントにバカなんだから」 「そうか、わかってくれたか。いやー、よかったよかった……」 あれっ、なんで俺は雫に説教されてたんだ? もの凄い理不尽さを感じるんだが……。 まぁ、折角雫の機嫌も直ったことだし、蒸し返すとまためんどくさいことになるだろうか らこれでよしとしとくか。世の中上手に生きていくには、諦念と妥協が肝心なのだ。 「ところで涼介……」 「ん? なに?」 「そ、その……も、もし涼介が恋人が欲しいって思うんだったら……もっと、み、み、身 近なところから探してみたらいいんじゃないかしら……?」 モジモジと頬を朱色に染めて雫が言った。 なんだ……熱でもあるのか? そういえば朝からちょっと変だったからな。 「はて、身近にそんな女の子いたかな……?」 自慢じゃないが俺の女の子との交友関係は、猫の額よりも狭くて浅いんだぞ。 「うーん、もしかして麗ちゃんのことか……?」 「なんで麗ちゃんなのよ! アンタ変態じゃないの!!」 また怒られた……。 ちなみに麗ちゃんとは、真帆奈の親友の秋山麗ちゃんのことだ。近所に住んでいるので、 俺や雫とも昔からの顔馴染みだったりする。 「……駄目だ。まったく想像すらできないよ? 俺の身近にそんな恋人になれるような女 の子が本当にいるのか?」 「ガルルル……」 うわっ、な、なんだ!? なんで雫の顔が、そんな実写阪デビルマンのようなデーモン みたいになってるんだ? 「と、とりあえず恋人はまだいいよ。俺は真帆奈の世話もしないといけないし、今はそん な余裕はどこにもないからさ……」 「きぃぃぃぃーっ! もういいわよ! バカ涼介!!」 ドスンドスンとアスファルトの地面に悲鳴を上げさせながら、雫は先に行ってしまった。 うーん、なんでまた怒らせてしまったのだろうか? 女心はさっぱり理解できないな。 「おやっ、涼ちゃんと雫ちゃんじゃないか。あいかわらず仲がいいなー」 そんなタイミングで商店街の肉屋のおじさんが、やたらと大きな地声で話しかけてきた。 モブキャラなので名前はない。 「べ、べつにバカ涼介なんかと仲なんかよくありません!」 怒りが収まらないのか、雫は熊のような肉屋のおじさんに食って掛かる。 「すいません、おじさん……」 「なんだなんだ? もしかして喧嘩してるのか?」 「さぁ……? それがよくわからないんですよ……」 「そうか、まぁ男と女なんかそんなもんさ! 俺も女房とは毎日のように喧嘩してるが、 一発やっちまえば仲なんか元通りだぜ! 心配すんな、ガハハハ!」 戦国武将のように豪快に笑う名なしのおじさん。 283 俺の妹がこんなにとびっきりに変態なわけがない sage 2010/05/20(木) 22 46 33 ID vsgv7KBf 「ななな、なに言ってんですか! 私がこんな、バ、バカと、そそそ、そんなことするわ けないじゃないですかーっ!!」 肩まで伸びた茶髪を振り回して、猛然と抗議するジャージの幼馴染。 冗談で言ってるんだから真に受けるなよ。完璧に現行犯のセクハラだけどな。 「あんた! 馬鹿なことばっかり言ってんじゃないわよ!!」 で、こっぴどく奥さんに叱られる肉屋のセクハラ亭主。 他の趣味探せよ。 「なんだよ……ちょっとしたジョークじゃねーか……」 「いいから! あんたはもう奥に行ってな!!」 レッドカードで一発退場になった。 「ごめんね、涼ちゃんに雫ちゃん。うちの人、馬鹿だから……」 「いえいえ、いいんですよ。全然気にしてませんから」 男の俺にはあんまり被害はないしな。ターゲットになるのは、いつも若い女の子だけだ。 真帆奈にセクハラするのだけは、やめて欲しいんだがな……。 「いいい、いっぱ……って、そ、そんな……涼介と私が……はうぅぅ……」 雫は、まだメダパニ状態から回復していない。 「お詫びにサービスしとくからね」 今日の夕飯は、真帆奈の好きなふわふわハンバーグにするつもりなので、牛と豚の挽肉 を買った。真帆奈ちゃんにいっぱい食べさせてあげてね、とちょっと申しわけないくらい サービスして貰った。 で、帰り道。 「ところで雫さー」 「い、いっぱ……いっぱ……つ……ううぅぅ……」 まだ回復してなかったのかよ! 「おーい、雫さーん?」 「はうっ! ななな、なによ! あ、あんなこと言われたからって、かか、勘違いしない でよね! 私と涼介は、た、ただの幼馴染なんだから!」 「しねーよ! ところでなんだけど、今日俺になんか用事あったんじゃないの? いつも は部活あるのに珍しいじゃん」 「えっ! あ、あの……その……よ、用事は、もう済んだからいいのよ」 済んだのか? いったいなんの用事だったんだ? 「あっ、そ、そうだっ! 今年の五月会はどうすんのよ?」 「ああ、それか……つーか今年もどっかに行くの?」 五月会とは、ようするにゴールデンウィークにみんなで集まって遊びにいく会のことだ。 偶然にもこの近所には五月が誕生日の子供が多かったので、自然にそんなことをやり始め るようになった。 「ちょっと、アンタ行かない気だったの!」 「いやいや、雫も光も忙しいかなー、と思ってさ」 「一日くらいどうにでもなるわよ。それにこれがないと、光の奴、真帆奈ちゃんとまとも に会話もできないんだから」 光とは雫の弟のことで、現在十三歳だ。 真帆奈とはクラスが違うが同級生の幼馴染で、姉と同じくスポーツ万能。現在はサッ カー部に所属しており、すでに将来を嘱望されているらしい。体育会系らしく、なかなか の好少年だったりする。 「光ったら、いったいいつまでウジウジ悩んでるつもりなのかしらねー」 「なるほど、真帆奈の周りに他の男が寄ってくるから気が気じゃないわけだ」 どこの馬の骨ともわからん馬鹿ガキが真帆奈にちょっかいを出しているのかと思うと、 俺だって多少は気に入らない。 「そうよ。好きだったらさっさと告白すればいいのに、ずーっと片思いしてるんだから」 284 俺の妹がこんなにとびっきりに変態なわけがない sage 2010/05/20(木) 22 47 14 ID vsgv7KBf 純情少年光君は、物心がついた頃からずっと真帆奈に片想いをしているのだ。本人はま ったくばれてないと思っているようだが、関係者は一人を除いて全員その事実を知ってい る。その一人とは、実に残念なことに当の真帆奈だったりするから気の毒な話だ。 「あいつも色々考えることがあるんだろ。もし告白して断られたりしたら、幼馴染の関係 まで終わってしまうとかさ」 「あっ……!!」 なにかに気付いたような顔で立ち止まる雫。 「なに?」 「な、なんでもないわよ、バカッ!」 なんで怒られるんだ? 「と、とにかくどこに行くかアンタも考えといてよ! もうそんなに日にちないんだから ね!」 しかもなぜそんなにキレた口調なのだろうか? どうもこいつは情緒不安定だよな。意 味なく不機嫌になる時がよくあるのだ。 「うん、わかったけど……」 「……りょ、涼介!」 「えっ、な、なに?」 なにかを思い詰めたような雫の真剣な顔を見て、思わずドキッとしてしまった。 「……な、なんでもないわよ!」 なんだそりゃ!? 刹那、馥郁たる桜の匂いを含んだ風が、横薙ぎに俺と雫の間を通過した。 彼女の茶色の髪がそれに乗ってふわりとなびき、紅い太陽に照らされながらキラキラと 輝いて虚空を舞った。 綺麗だ。 俺は純粋にそう思った。 雫はクラスの人気者だ。竹を割ったようなすっぱっとした性格をしているのと、友達思 いで面倒見もいいので、周囲からはリーダー的な存在として頼られ人望も厚い。また、時 折見せる笑顔が可愛いと、男子の間でも結構評判だったりするのだ。 「ちょっ、な、なにジロジロ見てんのよ!?」 なぜか頬を夕日よりも火照らせた雫が言った。 「い、いや、な、なんでもない!」 不必要に鼓動が加速していく。 えっ?? な、なんなのこのこそばゆい空気は? ちょっと待ってよ。相手は雫だぞ。 なんでこんなに緊張してんのよ!? そんな幼馴染とのこっぱずかしい瞬間を見計らったかのように、俺の携帯電話がブルル と振動した。 メール着信。 真帆菜からだった。 『おっそーい! なにやってるのお兄ちゃん!! もういつもの時間とっくに過ぎてる よ! 早く帰ってきて!』 やれやれ……。 「だ、誰からよ?」 「真帆奈だよ。早く帰ってこいって」 「ふーん……」 なんでそんなジト目で見られるの? 「はいはい。じゃぁ真帆奈ちゃんも待ってることだし帰りましょ」 「うん……そ、そうだ。よかったらうちに寄ってくか?」 「ああ、今日は無理なのよ。これからちょっとお母さんと出かけなきゃいけないのよね」 「そっか……、じゃぁまた今度遊びに来いよ。真帆奈も歓ぶしな」 「真帆奈ちゃんがねー……それはどうかしらね」 「えっ、なんで?」 285 俺の妹がこんなにとびっきりに変態なわけがない sage 2010/05/20(木) 22 48 00 ID vsgv7KBf 「……なんでもないわよ、鈍感。ほらっ、帰るわよ」 鈍感? こう見えても俺は結構鋭い方だと思うんだけどな。いったいなにが鈍感なのだ ろうか? 「おーい、待ってよ」 先にすたすたと歩いていく雫を、俺は早足で追いかけた。 ドアを開けると、充満した少女特有の甘ったるい芳香に襲われた。 そりゃそうだろう。なぜなら俺の部屋には、二人のお年頃の少女達がたむろっていたの だから。 「おっそーいっっ!! なんでこんなに帰ってくるのが遅くなったの、お兄ちゃん!」 「おにーさん、おじゃましてます」 「……いらっしゃい、麗ちゃん」 片方はもちろん俺の不肖の妹だが、もう片方は真帆奈の親友の秋山麗ちゃんだった。彼 女は、真帆奈と同じ三笠市第三中学校に通う中学二年生。しかし、その容姿は、とても妹 と同じ年齢とは思えないほど大人びていた。 毛先がナチュラルにくるんとカールしたブラウンが混じったセミロングの黒髪と、可愛 いと言うよりも綺麗と表現したい顔立ちをしており、チャームポイントの泣きぼくろがと てもよく似合う。時折妙に色っぽい仕草をするので、最近俺の心臓に変な圧力が掛かるこ とがあったりするのは内緒だ。 ちょっと前までは二人ともちんちくりんだったのに、最近の子供の成長は早いものだ。 特に麗ちゃんの胸は、真帆奈とは比べ物にならない発育ぶりだった。毎日牛乳でも飲んで るのかな? 「あー、しかもお兄ちゃん! 全然反省しないで、またいやらしい目つきで麗ちゃんのお っぱい見てるー!」 「み、見てないだろ! ななな、なに言ってんだよ!」 またってなんだよ、またって! 自分の兄をおっぱい星人扱いするんじゃない! 「そうだったんですか、おにーさん? それならそうともっと早くに言ってくれればよか ったのに。おにーさんにだったらべつに構いませんよ。はい、どうぞ……」 とんでもないことに、麗ちゃんはずいっと俺の目の前にその豊満な双子の果実を差し出 してきた。 実はこの真帆奈の親友は、もの凄くノリがいいのだ。そしてこの場合は、俺をからかう というよりも真帆奈をからかって楽しんだりする。 「わー、だめだよ麗ちゃん! お兄ちゃんにそんなエッチことさせたらだめなんだか らー!」 「あらっ、どうしてなの真帆奈? おにーさんにはいつもお世話になってるんだから、こ れくらい私はどうってことないわよ?」 むしろ当然の権利と付け加えた麗ちゃんは、俺にチラチラとアイコンタクトを送りなが ら笑いを堪えている。 「だめなのー! それだったら真帆奈の方がお兄ちゃんにいーっぱいお世話して貰ってる んだから、真帆奈のおっぱいを触って貰うんだもん!」 「お前、触るような胸ないじゃないか」 間髪入れずに俺がツッコむ。 「な、な、なんて失礼なこと言うのお兄ちゃん! これでも真帆奈のおっぱいは、去年よ りも六ミリもおっきくなってるんだから!」 誤差の範囲じゃねーか。 「嘘付け、小学校の頃から全然変わってないじゃないか」 「うー! な、なんてひどいことを!? だったら触って確かめればいいよ! ほんとに おっきくなってるんんだもん! 真帆奈だってちゃんと立派に成長してるんだから!」 「真帆奈、もう諦めなさい。おにーさんは、私の胸の方がいいって言ってるんだから。 ふふっ、これでおにーさんは私の物ね。これからは涼介さんって呼ぼうかしら」 286 俺の妹がこんなにとびっきりに変態なわけがない sage 2010/05/20(木) 22 48 28 ID vsgv7KBf 頬に手を当て身体を艶めかしくくねらせる麗ちゃん。 本当にエロイ身体してるな、この娘は……。 「俺も麗ちゃんのことを、これからは麗って呼ぶよ」 できるだけ平静を装ってはいるが、内心はドキドキの俺。 「涼介さん……」 「麗……」 俺と麗ちゃんがふざけて見詰め合っていると、真帆奈は、 「だめだめだめーっ!!」 と、叫びながら俺と麗ちゃんの間に割って入り、麗ちゃんに向かって言い放った。 「いくら麗ちゃんでもお兄ちゃんだけはだめなんだよ! お兄ちゃんは真帆奈だけのお兄 ちゃんなんだからー!」 「真帆奈……それは涼介さんが決めることよ」 「う、麗ちゃんの裏切り者ー! お兄ちゃん! 真帆奈と麗ちゃん、どっちを選ぶのか今 すぐ決めて! 真帆奈はお兄ちゃんのことを信じてるんだよ!」 なんか調子に乗って麗ちゃんと話を合わせてたら、とんでもない方向に話が進んでしま ったな。このあたりでお開きにしとくか。 「はいはい、冗談はもう終わりな」 「……えっ!? ええっ??」 狐に抓まれたような顔をしている単純なマイシスター。 「じょ、冗談だったの!?」 「ふふっ、ごめんね真帆奈」 クスクスと楽しそうに麗ちゃんが謝罪する。 「うー、二人ともいじわるだよ! なんでそんなことばっかりするのー!」 「そもそもお前が馬鹿なことを言うのが悪いんだろ」 俺が麗ちゃんの胸をチラ見していたのは紛れもない事実なのだが、真実はいつも闇の中 に隠されるものなのだ。 「だいたいなんでお前は、帰ったらいつも俺の部屋にいるんだよ」 「ごめんなさい、おにーさん。勝手におじゃましちゃって……」 「いや、麗ちゃんはべつにいいんだけどね」 「なんで真帆奈はだめで麗ちゃんはいいの!」 「自分の胸に聞いてみなさい」 真帆奈は以前に大掃除と称して(自分の部屋はめったに掃除しない癖に!)、俺がいな い間にマル秘コレクションを全部粗大ゴミに出したことがあるのだ。以来、お宝は全てパ ソコンの中に保存することにしている。 「うー、そ、そんなことよりも、なんでこんなに帰ってくるのが遅くなったのか説明し て!」 なんでいちいち妹のお前にそんな説明をしなくてはいけないのだ? 「まぁまぁ、おにーさん。真帆奈はおにーさんの帰りが遅くて、ずーっと寂しかったんで すよ」 いつまでもたっても子供だな、うちの妹は。 「帰りは雫と一緒だったんだよ。買い物しながら色々と話してたから、ちょっと遅くなっ たんだよ」 「えええっ、し、雫ちゃんと!? な、なんの話したの……?」 「いや、べつにたいした話はしてないよ。学校のこととかだけど……」 「うー、あれほど女の人についていったらだめだって真帆奈は言ったのに……」 雫は知らない女の人じゃないだろ。だいたいなんで妹にそんな恨みがましい目で見られ なきゃいけないんだよ。 「おにーさんおにーさん」 チョイチョイと手招きしてくる麗ちゃん。 287 俺の妹がこんなにとびっきりに変態なわけがない sage 2010/05/20(木) 22 48 59 ID vsgv7KBf 「真帆奈は、大好きなおにーさんが雫さんに取られないか心配してるんですよ」 耳元でゴニョゴニョと説明してくれた。 まったく馬鹿らしい話だ。雫はたんなる幼馴染なんだから、取るとか取らないとかの関 係ではまったくないのに……。 「あー、お兄ちゃんの顔が赤くなった! なになになに!? 雫ちゃんとなにかあった の!? お兄ちゃんには真帆奈という将来を誓い合った妹がいるというのにーっ!」 初耳だぞ! いったいどんな将来を誓い合ったんだ?? 「あ、赤くなんかなってない! だいたいお前はもうすぐ十四歳になるんだから、そろそ ろ少しは兄離れしたらどうなんだ」 雫が言うように、いつまでも俺にべったりでは少々困るのだ。 ……べ、べつに真帆奈が兄離れしても寂しくなんかないんだからね! 「なんて罰当たりなことをいうのお兄ちゃん! 真帆奈がお兄ちゃんから離れるなんて、 核戦争が起きて機械との戦争が始まっても、ぜーったいにありえないんだからね! 真帆 奈とお兄ちゃんは、ずーっとずーっと未来永劫死ぬまで一緒なんだから!」 そんなにずっとお前の面倒を見させられるのは御免だよ。 「ふふっ、それなら私もおにーさんとずっと一緒ですよ」 そんなに面白がらないでよ麗ちゃん。真帆奈が調子に乗っちゃうからさー。 「兄妹なんだからいつまでも一緒にいられるわけないだろ」 「そんなの愛の力があればだいじょーぶだよ!」 ビシッと人差し指を俺に突きつけてくる真帆奈。 「心配しなくても、お兄ちゃんの老後のお世話は真帆奈がちゃーんとするんだから安心だ ね」 「老人になるまで俺は独身貴族を貫くのかよ! いやだよ。平凡でいいから温かい家庭を 築きたいよ」 「真帆奈と結婚して温かい家庭を築けばいいよ。その頃には、兄妹でも結婚できる法律が できてるに決まってるんだから」 そんなぶっとんだ法律は、お隣の独裁国家でもできるわけねーよ。 「あらっ、それなら真帆奈は、おにーさんの赤ちゃんを産んじゃうの?」 ああ……また麗ちゃんが余計なことを……。 「ええっ!? ……う、うん。お兄ちゃんが望むんだったら、真帆奈、お兄ちゃんの元気 な赤ちゃんをいっぱい産んであげるよ……」 ポッと頬を桜色に染めて、瞳をうるうるさせながらこちらを見詰めてくる真帆奈。なに やらよからぬ妄想をしているのか、鼻息が牛のように荒い。 そんな女の目で実の兄を見るんじゃありません! 「はいはい、もう馬鹿な話は終了ね。麗ちゃんも、あんまり真帆奈をけしかけたら駄目だ よ」 「ふふっ、ごめんなさい、おにーさん」 麗ちゃんは、口元に小悪魔の微笑を湛えていた。 火のない所で火を起こし、せっせ、せっせと薪をくべて燃料を補充する。それが真帆奈 の悪巧みの参謀長、秋山麗の華麗なる仕事だ。 「全然馬鹿なことじゃないよー! お兄ちゃんと真帆奈の幸せな未来設計の話なんだから ねー! 赤ちゃんはちゃんと計画的に作らないと後で困るんだよ!」 そんな穴だらけの未来設計なんて必要ないですから。 「じゃぁ俺はそろそろ夕飯の支度するから。あっ、そうだ。よかったら麗ちゃんも、うち でご飯食べていかない?」 「あらっ、およばれしてもいいんですか?」 「なんで真帆奈のこと無視するのー!」 ギャーギャーと妄想妹がうるさいが、もうきりがないので放っておく。 「もちろん大歓迎だよ。二人分作るのも三人分作るのも手間は同じだし、みんなで食べた 方が美味しいしね」 288 俺の妹がこんなにとびっきりに変態なわけがない sage 2010/05/20(木) 22 49 33 ID vsgv7KBf 「そうですか……。ではお言葉に甘えることにします。ふふっ、おにーさんの手料理ゲッ トです。あっ、それなら私もなにかお手伝いしますね」 麗ちゃんは、手先が器用なので即戦力なのだ。 「ありがとう。じゃぁキッチンに行こうか」 「真帆奈も一緒にお手伝いするー」 「えー、お前はいいよ」 邪魔されるだけがオチなのだ。 「なんで真帆奈だけ仲間はずれにするのー! はっ、ま、まさか! 麗ちゃんと二人でエ ッチなことしながら晩御飯を作るつもりなんだね! な、なんてことを!! いったいキ ッチンでどんなエッチなことするつもりなの、お兄ちゃん!」 なんでお前は兄をいつも変態扱いするんだ? 「するかアホ! だいたいお前はなんにもできないじゃないか」 「真帆奈だってやろうと思えばできるもん! 野菜の皮剥きとか、炊飯ジャーにお水を入 れたりとか、お皿並べたりとか、いーっぱいできるもん!」 お前は、野菜の皮剥きだって皮剥き器使わないとできないし、炊飯ジャーの水の量は間 違えるし、皿は割るだろ。でも、このままだとうるさいしな。諦めるしかないか……。 「わかったわかった。じゃあ三人で作ることにしよう」 「うー、いじわるしないで最初からそう言えばいいんだよ。でも、それがお兄ちゃんの真 帆奈に対する愛情表現なんだよね。そんな素直になれない初心なお兄ちゃん心を、真帆奈 はちゃーんと理解してるんだからね」 えっへん、と慎ましい胸を張る真帆奈さん。 もうめんどくさいから好きに妄想してくれていいよ。 「ふふふっ、本当におにーさんと真帆奈は面白いですね」 麗ちゃんは、本当に楽しそうに笑うのであった。
https://w.atwiki.jp/fushimi_eroparo/pages/309.html
http //yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1290468634/270-273 俺と妹の最終決戦 ~~その2~~ 新垣あやせ。妹の親友でクラスメイト。雑誌の専属モデルをやっている。俺のことを近視相姦上等の キモオタ兄貴だと思い込んでいるが、何故かちょくちょく桐乃のことで俺に相談を持ちかけてくる 黒髪の美少女。 愛しのラブリーマイエンジェルあやせちゃん。 そんな美少女が、今、俺の目の前に立っている。 「お兄さん!なに、にやにやしているんですか? 二人きりだからって変なことしないでくださいね」 「しないしない」 「そっ、それよりどういうことですか? 桐乃のことで、とても大事な話があるってメールに書いて いたんですけど?」 そう、桐乃から愛の告白?を受けた俺は、翌日の夕方あやせと対面していた。 例によって桐乃大好きのあやせに対して、桐乃を餌にしていつもの公園へ呼び出していたのだった。 しかし、あっさり、ここに現れたなこいつ・・。呼び出した俺が言うのもなんだけど、チョロすぎるぜ。 「お兄さん! 早く話をしてください! 桐乃に何があったんでしょうか?」 あやせが鬼のような形相で俺を睨みつけてくる。 「ってか、なんでおまえは、いつも怒っているんだ?」 「えっ・・・、そっ、そんなことはありません。お兄さんが早くわたしに話をしないからです」 「・・・・・」 「いや。実を言うとな、今日は俺からお前に大事な話があるので、ここに来てもらったんだ」 俺は、あやせに精一杯の凛々しい声で、応えた。 そして・・・・・。 「俺と結婚してくれ」 あやせは光彩の失した瞳で俺を見て・・・・・ 「通報しました」 ブ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 畜生このアマ、またしても携帯用防犯ブザーを鳴らしやがった! 「すっ。すまん、分かったから落ち着け。あやせ! お兄さん調子に乗っていました! すみません。すみません。」 俺は、ただ、ひたすら謝り続けるしかなかった。 かちっ。 あやせは、ようやくブザーを止めてくれた。 「もう、毎回毎回いい加減にしてください。どうして、いつもそんな冗談ばっかり言うのですか!」 「いや・・・それは、お前が俺にとって、あまりにも魅力的な女性だから」 「おっ、お兄さんのくせに、気持ち悪いセリフを言わないでください。あなたと二人で一緒にいることで、わたしが どれだけ我慢しているのだと思っているのでか」 「あやせ貴様ぁ! 言うにことかいて、俺を何だと思ってやがるんだ!」 「変態、セクハラ野郎だと思っています!」 もう、俺、本当に泣くよ。まじ泣きするよ。 「俺、いつもお前の相談に乗ってやっていたよな。お前だって、感謝していたんじゃなかったのかよ。」 「その件はその件です。それに、毎回、わたしなりのお礼をきちんとしているつもりです。桐乃へのプレゼントの件 の時でも、わたしからのサプライズプレゼントを、きちんとしたつもりですけど」 「へっ? 俺、なんかあの時にプレゼントしてもらった?」 「なっ! お姉さんの髪型がとても綺麗になっていたことに、気づいていなかったの?」 「え?? もしかして、あの時のあの寝癖っぽいやつ? あれ、お前が何か関係していたの?」 「お兄さん!!」 「もしかして、お姉さんにも、今の台詞と同じようなことを言ったんじゃないでしょうね?」 だって、あれ、どう考えてもただの寝癖じゃん。俺はあやせにひどく不可解な顔をしてしまった。 「なんですかその反抗的な目は? また通報しますよ!」 「もういい。その件については、俺も悪かったと思っているんだ!」 てか、通報通報、うるさいだよ(心の声) 「なっ! なんですか、その言い方は! 本当に反省しているのですか?」 あやせが再び、光彩の失した瞳で俺を見つめてきて・・・・・、その瞳には 「殺」という文字が透けて見えてくる。 「ご、ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!!」 俺は本気の本気で謝りまくった。 まさか、年下の女の子に向かって、ここまで情けない姿を見せてしまうなんて。 「そこまで、怯えられると、さすがに傷つくんですけど」 あやせは、さすがに引きつった顔をしていた。 「わたしは、イメチェンしたお姉さんをお兄さんに喜んでもらいたかっただけなのに・・・・・ひどくないですか?」 あやせが口を尖がらせて、すねたような表情になってくる。 「すまなかった。あやせ。」 俺があやせに続いて、そっと肩に手をやる。 「きゃ! か、顔! 顔が近いです!」 あやせが顔面真っ赤になって、ぐいっと手のひらで俺を押しつけてきた。 なぜか、光彩を取り戻したあやせ。 「もういいです。それで、お兄さん。わたしへの大事な話はどうなっているのですか?」 ようやくあやせが落ち着いたところで、俺は改めて話を切り出した。 「いや、実はな、桐乃のやつに好きな人ができたみたいでよ」 「えっ? 桐乃がわたしのことを好きになったんですか?」 「俺のこと言えないくらい気持ち悪いよ。お前。そうじゃない。変な世界に入ってくるな!」 「じゃー、どういうことなんですか? はっ、まさか桐乃がわたし以外に好きな人なんて、いるわけないですよね! またそうやって、わたしをからかって喜んでいるだけなんですよね」 「ぐ、ぐるしいっての・・・・・・」 必死でタップすると、あやせは気付いて手を放してくれた。 「げっほ! はぁ、はぁ、はぁ・・・」 死ぬよ俺。こんどこそ本当に。 「・・・・・・で? どういうことなんです!」 「い、いや、実は、昨日、桐乃と大喧嘩してよ。そして最後に言われたんだ」 「好き・・・・・お兄ちゃん・・・・・・」ってなことを。 俺は昨日の桐乃とのやりとりと最後にそう告げられたことをあやせに告白した。 「・・・・・・どう思う?」 「・・・・・・・・・・」 ん?なんか悲しそうな顔をしているな? 「・・・多分、本当にそう思っているのだと思います。以前、初めてわたしがお兄さんと出会ったとき、 言いましたよね。桐乃が本気でお兄さんのことを嫌っているわけじゃないと。やっぱりわたしの勘は当たって いたんです」 なぜか、絞り出すような声色だった。 「考えてみれば、あの時から桐乃は学校で毎日お兄さんの話ばかりしていました。口ではいろいろ悪口ばかり 言っているようだったけど、いつもいつも楽しそうな笑顔でお兄さんの話をしていました」 そうか、そうだったのか。あいつ、あやせの前で俺なんかの話を。。 「それで、どうするんですか?お兄さん?」 その時、再び、光彩が消えていくあやせの瞳を見て、俺は生まれて初めて死を覚悟した。 しまったぁぁぁ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 なんで、俺、こんな話をあやせにしてしまったの? な、なんとかごまかさなければならない。 考えろ、考えろ、俺。 俺の選択死1 申し訳ありません。あやせさん。今の話はすべて冗談でした。 俺の選択死2 俺と結婚してくれ。あやせ! 俺の選択死3 とにかく逃げる。この場から逃げてしまう! 人は、生と死の境目を一瞬の判断で見極めなければならない。俺は、今まさに、この瞬間、確実に待っている死を 回避しなければならない。 そして、俺が選択した答えは! 「俺は、妹が、妹が大好きだ。妹が、大好きなんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」 何をとちくるったか、いつかと同じように、あやせに向かって魂の叫びを浴びせた。これが追い詰められた俺の 選択した答えであった。 しばし沈黙・・・。 そして 「・・・・そうですか。それが、お兄さんの答えということですね。・・・わたし忠告しましたよね。桐乃に手を 出したら必ず殺しますからねっと」 もはや完全な殺し屋の目となったあやせが、何らかの決意を決めたかのように、俺の数センチ前まで近づいてきた。 そして・・・・・ 「いますぐ、後ろに向いてください。」 「・・・・・・・・・」 「早くしてください」 俺はあやせに言われるがままに体を回し、あやせに対して無防備な背中を向けた。 「そのまま目をつむってください」 なんなんだ。いったい。・・・殺るなら、いっそ、ひと思いに殺ってくれ。 俺がそんなふうに考えていた中、突然・・・。 背中に柔らかい感触が伝わってきた。 そう。あやせが、俺に抱きついてきたのであった。 「おっ、お前、いったいどういうつもりなんだ」 「少しだけ。ほんの少しだけ、このままにさせておいてください。」 「・・・・あっ、あやせ・・・・・??」 「・・・本当は、初めて会った時から、ずっとお兄さんのことが好きでした。でっ、でも、わたしは、桐乃のことも お兄さんと同じくらい好き。だ、だから、ずっと我慢していたのです。桐乃との関係を壊さないように・・・。 桐乃の大好きなお兄さんを・・・・」 「だっ、だって、お前、俺のことを近視相姦上等のキモオタ兄貴とか・・。電話だって、着信拒否してなかったか?」 「・・・ずっ、ずっと我慢していたんです。お兄さんのことを、そんなに好きにならないように・・・」 「だっ、だけど、そうやって無理すれば無理するほど、お兄さんのことが・・・」 「以前、桐乃とお兄さんが二人で映っているプリクラを見たときは・・・。一晩中、眠れませんでした。」 「あやせっ・・・・」 刻は夕暮れ。空は赤く染まり、足下の影法師が長く長く伸びてくる。まだ、夏ということもあり、時おり心地よい風が 流れてくる。そんな中、俺と黒髪の美少女の存在するこの公園は、静寂に満ちている。 どれくらいの時間が経過したのだろうか。実際の時間はおそらく数分程であったと思うが、俺にはとても長く心地よい時間が 経過したような気がした。 そして、・・・・・・ 振り向くと、光彩を取り戻した黒髪の美少女が、俺に語りかけてきた。 「お兄さん」 「どうか、桐乃の力になってあげてください」 「あやせ。俺は」 「言わないでください。もういいです。早く、桐乃のところへ行ってあげてください」 「・・・・・」 「本当に・・・・・、本当に早く行かないと、通報しますよ」 そう言って、あやせは、鞄から携帯用防犯ブザーを取り出して、これ以上ないほどの笑顔を見せてくれた。 「おう! 行ってくるぜ。あやせ!」 こうして、俺とあやせとの戦いは終わった。 話を終えた俺があやせを背に勢いよく家に向かって走り出した時・・・ 「さようなら。わたしの大好きなお兄さん」 そんな声が俺の背中で聞こえてきたのは、決して俺の空耳ではなかったんだと思う。 あたりがいっきに暗くなってきた。もうすっかり夜になりやがったな。 次はいよいよ黒猫の番だな。麻奈美のことも忘れちゃいないが、まあ、あいつは何時でもいいだろう。 そして、俺は携帯を手に、夜の帝王黒猫へ俺の最後のメールを出した。 しかし、この時の俺はまだ知らなかった。 次の黒猫との戦いこそが、この俺、高坂京介にとってかつてない戦いになるということを。